【⚾️ IchiRoadto50 💫】No.405

Thank you, ICHIRO 第1章

『イチロー選手に50歳まで現役を続けて欲しかった理由』

2019年3月21日、東京ドーム。

日米の野球界で数々の歴史的記録を打ち立てたイチロー選手が引退を表明した。

多くの野球ファンにとって、イチロー選手は特別な存在だろう。私も人生で強くその存在を意識してきた人間の一人である。

いつかその瞬間(引退)は来る。予感はあったが、覚悟はできなかった。今の今もそうである。今まで味わった事のない感情。冷静に受け止められない困惑に、今尚、翻弄されている。感情とは理屈ではない。頭で考えるより先に心が揺れる。そんなコントロールの効かない車のハンドルを握っているような違和感に支配されている。

本当はこんな自分に陥らず、冷静にその瞬間を受け止めようと、昨年から、イチロー選手やマリナーズにまつわるブログ(KAISPO 「IchiRoad to 50」)もスタートさせた。元々、高校野球のブログ(KAISPO 「銀傘の陰から」)を長く続けてきたのだが、新たにカテゴリーを増やすのはこれが初めてだった。毎日、早朝にその日の試合のメンバー表をアップ。深夜に試合結果をチェックし、私のコメントと試合結果をビジュアルデザインした号外に記し投稿し続けた。昨年5月以降は、またここにイチロー選手を掲載する日が来ることを信じていたし、試合のある日は1試合も休まず継続した。

2017年11月にマイアミマーリンズからフリーエージェントになって以降、44歳のレジェンドと契約する球団は現れず、引退が囁かれた。正直なところ、このとき私自身も焦っていた。これで引退となれば、50歳までプレーすることを前提に長年鍛錬を重ねた選手が志半ばで終わってしまう。野球選手が50歳までその肉体と精神を一線で維持することが果たして可能なのかどうか。こんなベースボールイノベーションへの挑戦を見逃すのは野球界の損失でしかない。そんな興味と同時に彼なら出来るという自負もあった。長い年月のケアが伴うだけに、彼が打ち立てた他のどんな記録よりも偉大かもしれないと期待していた。だからマーリンズ球団に彼の再契約は本当に不要なのか、オーナーになったジーター氏(元ヤンキース)に手紙を書こうかと本気で悩んでいた。

50歳まで現役を続けてほしかった理由はもう一つあった。メジャー最多安打記録の更新である。2016年6月15日、パドレス戦(サンディエゴ)で2安打を放ったイチロー選手の日米通算安打は4,257本に達し、メジャー記録を持つピート・ローズを抜き、歴代世界最多となった。当時、この記録を巡って論争が巻き起こった。メジャー最多(ピート・ローズ)と日米合算(イチロー)での価値を巡ってである。記者会見で彼は、日米通算ということでケチがつくのはわかっていたので、大したことではなく、ファンやチームメートが喜んでくれる方が嬉しいとの主旨の発言をしている。ピート・ローズに至っては、メジャーの方がレベルが高いのだから日本の記録はカウントすべきではないといった具合だ。イチロー選手の表情からは合算記録という但し書きがつく不満が感じ取れた。本人がどう考えたかは伺い知れないが、私は50歳までやって、メジャーキャリアだけでピート・ローズの4,256本を抜いてほしいと思っていた。

つづく

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